「原装正品」本当に本物なのか?

「原装正品」本当に本物なのか? 悪質セラーの実際について

タオバオサイトでは、本物を表す「原装正品」のことばをタイトルにして「ホンモノ」をアピールしています。中国全体に共通した暗黙の了解によれば、「正品」がついてなければ、ニセモノかも知れない可能性は相当高いと考えるのが常識です。つまり、黙っていたら「怪しい」のが大陸的なスタンダードです。

その代わり、「正品」と言うからには、ホンモノの正規品を売らなければ、ルールから外れたことをする悪人と見なされて当然です。

ホンモノがどうかを判断する方法はいくつかありますが、有効な手段を紹介します。中国では同じ商品にふたつの価格帯があることから安い価格帯にはワケがあるはずです。

では実際にある商品から、その実態を追ってみましょう。 今回は、ヤフオクなどでも多くの人が被害を受けたらしい、Lady GaGaのイヤフォーンを探します。商品を選んだ理由は、大陸で簡単にコピーができて、最近の高級イヤフォーン路線やGaGaの知名度も利用できて、利益率が高いことから大氾濫しているコピー商品のひとつだと言う事です。

(タオバオの消費者の見栄を満足できるイヤフォーンメーカーは、BOSE、APPLE、JBL、SENNHEISER、SONY、MONSTER CABLEがあり、すべての型番に偽物が存在しています。)

まずは「正品」だと謳っている商品ページをご覧下さい。

微妙な価格がついていますので、ホンモノのようでもあり偽物のようでもあって、初心者の方は迷ってしまうハズです。実は、これ安物を「正品」と言って半端に安い価格を着けたインチキ商品で、タオバオの中でも悪質なセラーです。使用している商品写真は、ホンモノからの借用で「正品」と表示しながら、168元の価格はおかしいでしょう。

(あまりにも偽物が多すぎるので、売っている本人もホンモノだと信じて仕入れしているケースもあります)

次に、誰が見ても安すぎる商品ページをご覧下さい。

Lady GaGa風の普通に悪い音が出そうなイヤフォーンです。もちろん典型的なコピーの粗悪品。この価格では、あまり本気で買う人はいないでしょう。決して良くは無いですが、むしろ良心的と言える安さのインチキ商品です。

ここまで2つの値段を見ましたが、これほど価格価格差があるということは、他にもっとあるかも知れません。では次にもっと高い商品を探すためにタオバオ上で並べ替えをしてみました。(下図)

(排序というメニューをクリックすると高い順に表示できます)

並べ替えてみると、高いものは1300元前後であることが判ります。

さて、本当のところ正規商品はいくらで買えるのでしょうか?そもそも中国に存在するのでしょうか?

そこで大いに役立つのが、次に紹介する newegg サイトです。Lady GaGaのイヤフォーンで検索。

http://www.newegg.com.cn/Product/21-c55-008.htm

本当の価格は、「1299元」で「899元」(値引き後)であることが確認できます。

このサイトの情報から、もしタオバオで購入するなら900元のものであれば、恐らくホンモノだろうと考えることができます。 さすがに、15元の商品を900元で売るような勇気のある人は居ません。

中国では、いまこのような問題が多すぎるため、正式な価格を知る上でも正規品のみ扱うサイトが大人気となっています。そして、タオバオを使わないで、そのまま正式価格で買う人も沢山います。

深刻なのは正規品のみ扱うサイトでもCDとDVDに関しては正規品を見つけることができませんでした。恐らく、ソフトウェアコンテンツのように目に見えない物に関しては、「ホンモノ」という概念がこの国まるごと理解できないのではないかと思います。

ここに紹介しているコピー商品の輸入は勿論違法であり、密輸すれば犯罪となります。

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